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2007年5月 5日 (土)

イントロダクション~対馬 金田城

始まりは、学生時代に旅行した、対馬で巡り合った金田城。山中に、古色蒼然として半ば崩れた石垣の城壁や城門址、門柱の穴の開いた礎石などが残っていた。7世紀の朝鮮式山城だという。百済の滅亡に際して天智天皇は朝鮮に援軍を出したが、白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗退。唐・新羅の報復に備え、亡命百済人の技術で西日本各地に山城を作ったという。これらを朝鮮式山城と呼んだりするが、その元祖の山城がどんなものだったのか、長年疑問に思っていた。

さて、それからxx年。韓国で暮らすようになったのを機会に、本家本元の古代朝鮮の山城がどんなものだったのか、知りたくなり、訪ねてみようと思った。

2007年6月10日追記;

▼実家に立ち寄ったついでに、対馬の写真を引っ張り出してきた。

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▲レンタカーで島中走り回っているうち、偶然ここにたどり着いた。城山の入り口。

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▲金田城はこちら、と矢印のある方向はこの写真の通り、誰も訪ねないせいだろう、草が鬱蒼と茂って道なき道となっていた。心配しつつ、草を掻き分けて進んで行くと、

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▲まるでジャングルのような山中の森の奥に、このような立派な石垣や門の跡にたどり着いた。マヤかインカの遺跡に来ているような錯覚に陥った。

この城門の形は、今改めて見てみると、新羅の城によく見られる懸門式の城門に見えないことも無い。城壁の石はまるで不定形で、ほぼ同時代と思われる百済や新羅の城の、よく整えた切石とは違う。積み方も朝鮮半島のものより荒っぽい感じがする。石材が加工しにくいものなのか、技術の差によるものなのか分からない。

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▲門址に下りて見ると、門柱の礎石を発見した。ここにどんな城門が構えられていたのか想像するだけでワクワクした。

1990年3月15日踏査

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コメント

金田城を訪ねた時の写真と解説を追記した。

俯瞰の写真が圧倒的ですね。アステカ!!
ここまで稜線に露出しているとは驚きです。
形状がまんが日本昔話の鬼が島そのものじゃないですか(笑)

すごいでしょ?予備知識無しで、いきなりみたら余計びっくりしますよ。
ここは、その後、新しく門が発見されたりしてますし、当時も藪に阻まれて全周できてないので、いつか必ず再訪するつもりです。
浅茅湾を見下ろすこの城、必見ですよ。

今は全週できますよ。(初めて)訪れた人は石塁や山頂から浅茅湾を景色に感動します。年々、訪れる人も多くなっているようです。
見どころ満載。半日くらいかけてゆっくり見学するのが理想ですね。

つしまの防人さん、

そうですね、あの景色は感動します!
そして、この城は海から見られることを意識して作ってるな、と思いましたので、できれば船に乗ってアプローチしてみたいです。
もう訪れてから20年以上経ってしましましたが、何時か時間を掛けて、じっくり踏査したいです。

なかなか興味深く、しかも長時間にわたって拝見させていただきました!九州は博多在住ですが、私の在住している博多(東部地区ではありますが)の歴史をいろいろ調べてるうちに、何度も白村江の戦いの記述に出会い朝鮮の石積みの技法がだんだんと気になり、ネットで調べてたところこちらと出会いました!近いうちに一度見てみたいと思ってます。プサン起点にするのかソウル起点にするのかまだ何も決めてないのですが!(^^)!
第一回目としてのおすすめがありまさいたら、アドバイスいただけますか?

駒井様

じっくり見て頂き、ありがとうございます。
起点ということで言えば、ソウルの方が全国どこへでも交通網が繋がっていますから、ソウルから入った方が何かと便利と思います。
おすすめ、と言うのもなかなか難しいですが、追ってご連絡させて頂きます。

ご助言ありがとうございます!
4月に行こうと思っています。少しは寒さも和らいでいるでしょうからね!

わたしが金田城址を訪れたのは1987.10のこと
浅茅湾沿いの小集落黒部から船外機付きの小舟で
海を渡って行きました
途中かなりの難行でしたが
頂上から見た浅茅湾はまさに絶景でしたね

駒井様

追ってオススメの場所を連絡するなどと書いておいて、それっきになってしまい、申訳ありません・・・。その後、韓国で踏査されましたでしょうか?当ブログ掲載の山城の中で興味を持たれたのがございましたら、行き方をご連絡さしあげます。

金田城を1987年に訪問されたとのこと。いきなり舟でアプローチとは、すごいですね。

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