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2007年6月10日の1件の記事

2007年6月10日 (日)

婆娑城 (파사성)

この頃までに近場の目ぼしい山城は大体行ってしまったので、少し足を伸ばして、ソウルからバスで東南へ1.5時間の京畿道驪州郡にある、婆娑城を訪ねた。標高230mの山頂を全長943mの城壁で囲んである。これも何時作られたか明らかでないが三国時代、新羅の城ではと言われている。記録としては文禄慶長の役の際に僧兵達がこの城を修復したとのこと。
またこの城については風変わりな伝説がある。新羅五代婆娑王の頃、男将軍と女将軍が賭けをした。男将軍が下駄で中国まで行って来る間に女将軍が山城を完成させられるか、というもの。結果は女将軍の負けで、城は未完成に終わったという。女将軍はスカートで城壁の石を包んで運んでいた途中に男将軍が帰国した話を聞き、驚いた拍子にスカートは破れ、石は転げ落ちて石垣になった。xx村の石垣はこうしてできたものだ。
なんかピンと来ない不思議な話である。未完の状態で長く放置されたことがあったのだろうか?
現在は城壁の1/4程、北(北西)側が主に修復されている。他の城壁は半ば崩れた形だがよく残っている。驪州郡は全ての城壁を修復して観光資源としたいとのことである。
他の山城同様、期待した通りに山頂からの眺望が素晴らしかった。快晴の中、山城の北側を流れる南漢江の鮮やかな青と山の緑、城壁の灰色のコントラストがくっきりして、写真も撮りまくり、満足して帰宅の途についた。
それにしても自分以外に誰1人としていなかった。城壁の修復に結構お金掛けてると思うのだが。景色も良く、小規模ながら中々立派な山城なのに勿体無いことだ。

2006年11月11日踏査

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▲山の麓の案内表示。山頂まで1km、徒歩20分ほどだ。

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▲こんな山道をひたすら登っていく。

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▲本当に城があるのかと不安になったころ、坂の上の方に忽然と目に飛び込んでくる南門址の石積み。

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▲南門城壁を側面から。この先10mくらいのところに水門が残っているらしいのだが、雑草と木々が鬱蒼と茂っており、とても先に進めなかった。

また、この南門の内側の平地には、直径5mくらいの貯水池跡があるとのことだが、これも見逃してしまった。おそらく、城壁の水口と対になったものだろう。

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▲南門址には、このような八角形の門支柱が両脇に二本残っている。李朝時代の楼閣の門柱に良く見るものだ。この城門自体が李朝時代のものであろう。

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▲婆娑城の説明版。史跡251号。

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▲城の北方は、南漢江を見下ろすことができる。素晴らしい見晴らしだ。

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▲綺麗に復元された北側城壁。

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▲松の木を切り倒さずに残したままで城壁を復元しているのがほほえましいというか。

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▲城壁の登り口が階段状に復元されているが、元からこういう構造なのかどうか分からない。

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▲北側城壁の張り出し部分、雉城跡か。保護のためのビニールシートがかぶせられている。

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▲北壁の部分部分に古い城壁が残っている。

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▲城内の一番高いところが山頂だ。平坦地になっているが、整地して望楼などがあった場所かと思われる。

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▲城壁が北から東に曲がる部分を上から見下ろす。

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▲▼同じ部分を下から見上げる。

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▲▼東門址。

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▲▼東側城壁はところどころよく残っており、近年の補修の手が入っていない。

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▲▼城壁に沿って進むが、段々潅木や雑草に阻まれて進みにくくなってくる。

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▲これ以上進むのを、とうとう断念。バラの一種と思われる潅木の棘だらけの枝が、もう避け切れないほど密集していた。刺さると結構痛い。鎌か大型のナイフでも持参して切り落としながら進むしかなさそう。これは結構、どこの山に行っても生えている。

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▲もう一度山頂付近に戻って、南漢江を見渡す。

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▲帰りは復元された北壁に沿って下山した。

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▲このなだらかな山の頂上に婆娑城がある。驪州のバス・ターミナルから市内バスで北に20分くらいの場所。登山口の近くに鄙びたバス停があるが、30分ほどまってようやく帰りのバスが来た。

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