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2008年2月10日の1件の記事

2008年2月10日 (日)

烏頭山城(오두산성)~漢江と臨津江の交わる国境地帯

京畿道の北西部、坡州市にある烏頭山城を訪ねる。
この地域は漢江と臨津江が交わり、海につながる交通の要衝であり、三国時代から現代まで熾烈な戦闘が繰り返されてきたところである。

現在、この山城跡には統一展望台が建っている。展望台に上って河向こうの北朝鮮を望み見ると、右に臨津江、左が漢江で、正面の陸地が北朝鮮となる。この山城はこの二つの大河が交わるところに突き出た岬のような地形になっている。標高119mに過ぎないが、周囲に高い山が無く眺望は極めて良い。この辺りで要塞を作るなら正にここしかないだろう。

発掘された遺物も、この交通の要衝だけあって三国時代から李朝時代のものまで連続している。李朝時代から、この城の立地から推測して、392年に高句麗軍が20日間で陥落させた百済の関弥城に比定されてきたが、今のところそれを積極的に裏付けるような遺物は見つかっていない。遺物中、注目されるのは「元泉」「泉井」「草下」などの銘文が刻まれた瓦片。676年に、新羅が唐との決戦の前に戦った「泉城」との関連が指摘されている。

肝心の城の遺構であるが、残念ながら北側駐車場裏の斜面に10数m、ほんの数段の石積みが残るだけである。朝鮮戦争の際、激しく破壊されてこれしか残っていないとのこと。それ以前の写真があれば是非見てみたいものだ。

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2007年3月1日踏査

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